9年間逃走のヒットマン逮捕…神戸山口組・井上邦雄組長は絶体絶命か?

公開日: 更新日:

誰が暗殺を「教唆」したのかが最大の焦点に

 では誰が暗殺をヒットマンに「教唆」したのか。今後、最大の焦点となる。

 事件をめぐっては、業界では知れ渡ったこんな逸話がある。

 2022年のこと。織田会長殺害未遂事件の犠牲となった絆會の楠本勇浩組員の「供養」のため、その祥月命日、事件現場に絆會幹部らとともに、池田組と神戸山口組の幹部たちが訪れ、手を合わせていた。そのちょうど3日前、一時、「神戸」と袂をわかっていた池田組は、「神戸」と対等な親戚関係を結んだばかりだった。

 池田組はともかく、絆會と「神戸」との間には、楠本組員が射殺された事件で深い亀裂があったが、池田孝志組長の音頭により「供養」の儀式をテコに関係改善を図り、将来の「三派同盟」を目指すという青写真が描かれていたのだ。

「供養現場は、絆會と『神戸』が恩讐を乗り越える一里塚として演出されたんですが、それを伝え聞いた井上組長は激怒したらしい。池田組・絆會との親戚関係樹立に汗をかいた『神戸』の入江禎副組長の面目は丸潰れとなり、激論の末、入江禎副組長の『神戸』からの脱退にまで発展したんです」(前出)

 井上組長が絆會との関係修復に反対した理由は、次のように伝えられている。

「ここで絆會とヨリをもどしたら、組のために逃亡を続けている菱川幹部の立つ瀬がなくなってしまう。さらに追い込むようなマネはできない…」

 若い衆を預かる組の統率者としては至極真っ当な理屈ではあるが、裏を返せば井上組長には逃亡ヒットマンへの重い“義理”があり、側近の入江副組長よりそちらが大事だったとも裏読みできる。前出のOBが言う。

「当局では逃亡資金の提供ルートを入り口に、誰が教唆したのか、上役まで突き上げ捜査を徹底するはず。現在、六代目山口組に復帰して執行部で活躍中の山健組・中田浩司組長も他人事ではなく、枕を高くして眠れないかも…」

 真相は明らかになるのだろうか。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  2. 2

    ドラ1候補の沖縄尚学・末吉良丞“まだ治らない左ヒジ”に日米スカウトやきもき…夏の甲子園沖縄県予選きょう23日開幕

  3. 3

    注目の集中審議で高市首相が“錯乱答弁”連発…「中傷動画」「サナエトークン」野党質問を圧殺し被害者ヅラ

  4. 4

    ドジャース指揮官は真美子夫人に言及も…2児の父となった大谷翔平に「心配のタネ」

  5. 5

    ロッキーズ菅野智之にトレード浮上! Dバックス、パドレス入りで打倒ドジャースの急先鋒になるか

  1. 6

    森保J次戦のスウェーデンを徹底予想! 相手FW陣迎える3バックは誰が? なでしこ初代監督が挙げるキーマン

  2. 7

    長尾謙杜は熱愛報道に謝罪も「問題児」扱いで“STARTO社出世レース”からドロップアウト

  3. 8

    高市内閣支持率下落の必然…衆院選の公約「消費税ゼロ」反故にする裏で進める“ゲリマンダー政治”の闇

  4. 9

    巨人橋上監督代行が見せたシビアな顔 「坂本勇人を使ったら、浦田が使えなくなっちゃう」

  5. 10

    維新の念願「都構想」は絶望的…足元見た高市首相が吉村代表に“諦めろ”と引導渡す