涌井獲得でも外野手だけは…ロッテを悩ますFA補償問題

公開日: 更新日:

「お金の方がいいんですけど……」

 ロッテの林球団本部長が頭を抱えている。FAで獲得する涌井秀章(27)の補償問題である。

 秒読みといわれる入団が正式決定すれば、西武に対して「金銭」、または、「金銭+人的」の補償義務が生じる。ロッテの球団幹部が「金銭だけで済んでくれれば」と言っているのは、ライバル西武の狙いがはっきりしているからだろう。

「西武は現在、栗山、秋山に次ぐ3人目の外野手補強が急務。涌井流出の見返りとして『精鋭ぞろい』といわれるロッテの外野手を人的補償で狙っているのは間違いない。ロッテには清田、サブロー、伊志嶺、荻野貴、角中に岡田と他球団でも即レギュラーという外野手が6人もいる。仮にバックアップの清田、伊志嶺が欠けても戦力的には大きな痛手にはならないと思うかもしれないが、ライバルの西武にみすみす補強ポイントを埋めさせることになればこれは大きな痛手。ロッテがプロテクトできるのは外国人と新人を除く28選手。球団内では外野手6人をすべてプロテクトするという案も出ているようです」(チーム関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性