SP世界最高点 完成度増したキム・ヨナの円熟味と安定感

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「バンクーバー五輪金メダルで小さい頃からの夢は達成した。ソチ五輪は現役最後の試合、最善を尽くせれば満足です。リラックスして競争を楽しみたい」

 韓国のキム・ヨナ(23)は大会前、ソチ五輪の公式HPのインタビューでこう答えている。そしてキム・ヨナの中学時代の友人も、日本のテレビ局の取材にこう話していた。

「(ヨナは)1カ月でコンディションが良い日は1日あるかないかと話していました。体の状態が良い日は少なく、痛いところやつらいことが多い」

 足のケガもあった今季は出場試合も少なく、世界ランクも29位。ソチのSPではトップグループが入る4、5組ではなく、3組での17人目の演技となった。

 だが、気のないような本人の発言も友人の証言も、“三味線”ではなかったかと思えてくる。いざ演技が始まると、冒頭の3回転ルッツ、3回転トーループのコンビネーションジャンプをピタリと決めた。続く3回転フリップも見事に着氷。ジャンプ、スピン、ステップでほとんどノーミス。7つの演技構成すべてで基礎点を大きく上回り、得点は74.92。今季、SPでの世界最高得点を叩き出した。不安視されていた右足の不安もまったく感じさせなかった。

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