基本に忠実…巨人打線対策はDeNA久保の投球がお手本

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 加えてこの日の久保は打者30人に対し、そのほとんどで勝負球にストライクを投げなかった。

「ボール球で勝負できるのは、ストライクを先行させているから。巨人打線を抑えるもうひとつの条件がこれです。最悪なのが、打たれるのを恐れてボールが先行し、置きにいった甘い球を痛打されること。ストライクを取ることにおびえていては巨人打線の思うつぼです。とにかく、投手有利のカウントをつくることが大事です。慎重にボール球から入って、なんていうのはむしろ逆効果。積極的にストライクを取ることに活路がある。もちろん、外角低めにきっちりと制球することが前提。この日の久保が、まさにそうだったのです」(高橋氏)

 従って、1-1の延長十回、2死走者なしという一発長打だけは絶対避けなければいけない場面で、ロペスに高めのスライダーを左翼スタンドに運ばれた4番手の長田は話にならないわけだ。

「巨人打線? 自分はほとんど芯では打たれていない。井端さんの二塁打くらい。阿部さんへの死球? 一発が怖い場面。それまでの打席で内角に一球も投げていなかったから。(走者に)出しても、足は速くないので、こっちは痛くない」

 この日の投球をそう振り返った久保を、原監督は「簡単には点を取れなかった」と警戒した。必要以上に巨人打線を恐れる必要はない。

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