社長謝罪も…杜撰さを露呈したミズノの統一球「管理能力」

公開日: 更新日:

 そもそも11年から導入した統一球は、WBCなどの国際大会で使用される米・ローリングス社の反発係数に近づけることが基準とされた。球団間で違うメーカーのボールを使用すると不公平が生ずるからだ。

 そこでNPBは、ミズノ製の低反発の統一球を採用したのだが、昨年、ボール仕様が密かに変えられ「飛ばないボール」が「飛ぶボール」になっていたことがバレた。球界で大問題となり加藤コミッショナーの首が飛んだ。

 あれだけ大きな騒ぎになった統一球なら、今季は反発係数の検査・管理は厳しくなると思っていたら、いつの間にか「飛ぶボール」になっていた。

 ボールの反発係数が決められている以上、基準外なら「インチキボール」ということになる。「12球団で使えば不公平ではない」などという理屈は通らない。基準がある以上、厳守しなければ決められた数値は意味をなさない。基準外のボールで試合が行われ、作られる記録だってある。それらをどう判断するのか。

 ファンは金を出しているのに、インチキな野球を見せられる……。おかしな話だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動