坂本の記録まで途切れさせた巨人・原監督のチグハグ采配

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■ダントツの優勝候補に焦りが

 試合後、不可解なスタメン落ちについて坂本は「首痛」と明かし、「(連続試合出場は)自分がスタメンで出られない状態だったんで」と話した。が、故障しているのになぜ代走なのか。ベンチには鈴木や藤村といった俊足選手も控えていた。さる球団関係者がこう説明した。

「前日に大黒柱の阿部を三回途中で交代させるなど、最近“鬼采配”を貫いている原監督とはいえ、さすがに6年がかりの連続試合出場の記録は続けさせようと、無理やり代走起用したとしか思えない。盗塁も記録し、てっきり継続されるかと思ったら、代走だけじゃダメだったというオチです」

 確かに原監督は気まずそうだった。坂本について「記録はここからまたスタート? そうね。また新たにスタートをすればいい。代走でスチールも決めてチームの一員としていい仕事をしているわけだから」とコメント。30日、「我々は勇人の連続イニング出場をつなげるために戦っているわけではない」と手厳しかったのとは対照的に、優しい物言いで会見を締めた。

 試合は4-2で勝利。とはいえ、30日の阿部の途中交代で少なからずチーム内に動揺が広がる中、この日もアンダーソンが両足、その阿部も首を痛めてまた途中でベンチに下がった。結局、記録が途切れた故障中の坂本の代走起用といい、何ともバタバタした印象を他球団に与えてしまった格好。ダントツの優勝候補に挙げられながら、広島阪神の後塵を拝し、さしもの原監督も焦り始めているのかもしれない。

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