著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

きたねえ飲み屋のカウンタ―で結論「日本の決勝トーナメント進出は無理だな」

公開日: 更新日:

ブラジルW杯を肴に喧々囂々

 昔、ジャマイカでいざ観光へ、と日本人ばかりでチャーターバスに乗った時、出発時刻を30分過ぎたが一向に動き出さないバスへ、同行のオヤジが怒鳴った。
「運ちゃんよ、日本だったらおまえクビだぞ!」

 わたくし、そのオヤジに説教めいたことを垂れたのを思い出す。
「おやっさんねえ、ここは日本じゃないんだから。郷に入れば郷に従え。ジャマイカ時間ってのがあるんだよ。ジャマイカに来たら万事任せて、じゃ、ま~い~か?」

 こちらのダジャレには一瞥(いちべつ)もなくオヤジは憤然と吐き捨てた。
「こっちぁ高え旅費払ってんだ!」

 その後、ようやく動きだしたバスでカリブ海のまったりした海岸へ連れていかれたのだが、バスから降りて来たわたくしら東洋人らしき一団へ充血した目をしたジャマイカンが「麻薬買わないか? マリフアナあるよ」と取り囲んできた。日本人はみな怯え切って椰子(やし)の木陰から一歩も出なかったし、そういう物売りの中へ面白がって飛び込むやつはいなかった(わたくしを除いて)。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状