1トップは?ボランチは?…煮え切らぬザックに冷ややかな目
ブラジルのベースキャンプ地イトゥに入って4日目(現地10日)。この日は練習もメディア対応もなし。選手たちは宿舎「スパ・スポーツ・リゾート」の敷地内を散歩したり、ジェットバスに入ったり、本大会前最後のオフ日を堪能した。
そんな中、ザッケローニ監督(61)が午前10時から記者会見に応じて「ここまでチームは順調に仕上がっている。今日は完全オフだが、犠牲的精神を持ってこの場にワタシがやって来た」と余裕のコメントである。
「今年に入って3月のニュージーランド戦、5月のキプロス戦、米国合宿でのコスタリカ戦、ザンビア戦と4戦4勝。それでも12得点・6失点と守備の不安定さが取り沙汰されているにもかかわらず、ザッケローニはW杯に向けて『何点取られても得点が相手よりも多ければいい』と話しており、有言実行ぶりに上機嫌です」(現地入りしているサッカージャーナリスト)
もっとも、そんなザッケローニを冷ややかに見ているのが選手、スタッフ、サッカー関係者である。というのも、本大会開幕が直前に迫っているというのに「1トップ候補は3人いる。それは大久保、柿谷、大迫だ」など煮え切らないことを口走っているからだ。