中4日で孤軍奮闘もついに…マー君が故障者リスト入り
メジャートップの12勝(4敗)をマークしているルーキー右腕が、ついにパンクした。ヤンキースは9日(日本時間10日)、田中将大(25)を右肘の炎症で故障者リスト(DL)に入れたと発表。復帰は最短でも23日のレンジャーズ戦となる。
田中は8日のインディアンス戦に登板したが、自己ワーストの10安打、5失点と乱調。6回3分の2で降板した。チームの発表によれば、試合後に肘の違和感を訴え、9日に遠征先のクリーブランドからニューヨークに戻ってMRI検査を受けたという。
チームドクターが不在のため、詳細な診断結果は明らかになっていないが、ジラルディ監督は「深刻なケガではないと思うが、痛みがあるようだ」と説明した。
メジャー1年目の田中は、ここまで18試合に登板して12勝4敗、防御率2・51。6月28日のレッドソックス戦では今季3度目の完投で、デビュー戦から16試合連続クオリティースタート(6回以上を3自責点以内)のメジャータイ記録に並んだ。エース左腕サバシアら開幕時の先発投手が3人も離脱する異常事態の中、一度もローテーションを飛ばさず、孤軍奮闘。5月には6試合で1完封を含む5勝1敗、防御率1・88と好調で、日本人ルーキーで95年6月の野茂英雄(ドジャース)以来、2人目の月間MVPを受賞した。オールスター(15日、ミネアポリス)には選手間投票でトップの327票を集めて選出されたばかりだった。
開幕前、日本での登板過多(通算1315・0回)を危惧する声は少なくなかった。161億円右腕の肉体はメジャーの中4日の登板間隔に耐え切れなかったようだ。