田中、ヤンキースと暗闘…フロントの本音は「手術させたい」

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■6年間抱える爆弾

 ここにヤンキースの思惑が見え隠れする。前出の記者がこう言った。

「つまりヤンキースは田中に、できるだけ早い時期に手術を受けさせたいのです。仮にいま、手術をすれば、来季の球宴期間には復帰できるかもしれないけど、6週間後に痛みが生じて手術ということになれば、来季は全休ですからね。仮に6週間後に復帰することができたとしても、来季以降は嫌でも慎重に使わざるを得ないし、田中は今後6年間、右肘に爆弾を抱えたまま投げることになる。それだったら7年の長期契約だし、一日でも早く手術を受け、万全な状態で残りの契約をまっとうしてもらいたいのです」

 しかし、田中本人はそうは考えない。

 これまで右上腕二頭筋長頭部の炎症、右大胸筋部分断裂などのケガはあっても、生命線である肩や肘にメスを入れた経験はない。過去に靭帯を損傷しながら、メスを入れずに復活した投手はごまんといる。3人の医師が手術の必要はないと診断しているだけに、できれば手術はしたくないのが本音のようだ。

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