野口みずき“育ての親”指摘 「五輪選考レースは一発勝負に」

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――駅伝中心の大学長距離界ではマラソンランナーは育ちにくいのですね。

「育ちにくいのではなく大学でマラソンランナーを育てようとは考えていないと思う。例えば女子も大学進学率が高まり、高卒で実業団に入る選手は極端に減っているが、大学の4年間ではマラソンランナーが育たないのではなく、選手は駅伝のために大学に進学しているのだから仕方ない。高校から実業団に進んだ選手は大学を卒業する年にはマラソンデビューする可能性は十分にあるが、大卒の選手がすぐにマラソンデビューする例はほとんどありません」

――ランナーの育成システムにも問題はありますか。

「日本は学校体育がベース。横割りの育成システムになっている。中学は中学、高校は高校だけでやっていくので、学校の指導者は選手が在学中だけのコーチだから選手の将来を考えた一貫指導ができないのが実情。従って女子の中学日本一や高校日本一の選手が、順調に育って日本一になるケースは皆無に近い。例えば、高校駅伝の上位校の選手が大学を経て実業団で成功することも本当に少ない。外国のクラブ制とは違うから、一貫指導できないのが要因だと思う」

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