ヤクルト成瀬が語る「自分がロッテを出た本当の理由」

公開日: 更新日:

「11年間やってきて、今までの実績を評価してもらっているとは思えなかった。ショックを隠せないし、寂しい気持ちになった」――。昨年、こう言ってFA権の行使を決断した成瀬。愛着のあるロッテを去った理由、新天地ヤクルトの印象などを本人に聞いた。

――ロッテとの交渉を終えた後、やるせない気持ちを吐露していましたね。

「ヤクルトに来て言うのもなんですが、自分はFA権を使おうとは思っていませんでした。ロッテを出たくないというか、ロッテにずっといるだろう、ロッテにいなきゃいけないと思っていましたから。ただ、球団と話していくうちに、自分のことを必要としてくれている感覚がないなという気持ちが芽生えた。切ない気持ちにはなりましたが、自分がここまで頑張ってこれたのはロッテのおかげだし、そこは感謝はしています」

――モチベーションがなかなか上がらなかったと。

「プロに入った時から自分を見てくれている人に言われたことが、気になってもいました。<ロッテに慣れもあると思うし、マンネリになっているんじゃないの? 刺激がないんじゃない?>と言われて、そうなのかなと。12球団で12人しか投げられないのは幸せなことです。だから自分はずっと開幕投手にこだわり、目指してきた。若い投手が出てきても譲るわけにはいかない。他にできる投手がいるわけないだろうという思いがあるわけです。ただ、最近はだんだん、他にやる投手がいないから、俺がやるしかないんだなという気持ちになってきて、どっちかというと開幕を勝ち取っているんではなく、やらざるを得ない状況になっているのかな、と。これは微妙なニュアンスですけどね。どうせ成瀬さんでしょ? というような雰囲気を感じたというか。他にやる投手がいないから自分がやるというのが、ダメなのかもしれないとも思いました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    自維連立に透ける実現不能の“空手形”…維新が「絶対条件」と拘る議員定数削減にもウラがある

  3. 3

    自維連立が秒読みで「橋下徹大臣」爆誕説が急浮上…維新は閣内協力でも深刻人材難

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?

  1. 6

    ポンコツ自民のシンボル! お騒がせ女性議員3人衆が“炎上爆弾”連発…「貧すれば鈍す」の末期ぶりが露呈

  2. 7

    日本ハム1位・伊藤大海 北海道の漁師町で育った泣き虫小僧

  3. 8

    米倉涼子の薬物逮捕は考えにくいが…業界が一斉に彼女から手を引き始めた

  4. 9

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 10

    影山雅永JFA技術委員長の“児童ポルノ逮捕”で「森保監督がホッとしている情報」の深層