「役割が全く見えない」日本ゴルフ協会の新体制に疑問の声

公開日: 更新日:

 1994年、オークモントCCの全米オープンを取材に行ったときのことを思い出す。開催コースのすぐ近くをフリーウエーが通っていて、その近くには出口がないので、かなり行ってから一般道を戻ってこなければならなかった。ところが、試合のときはコースのすぐ横に臨時の出口が設けられていた。全米オープンは国を挙げて開催されているのだということを実感した。

 アメリカのゴルフ雑誌が「世界の4大競技の中で一番欲しいタイトルは?」というアンケートを欧米の選手に取ったことがある。それによると全米オープンがダントツで、続いて全英オープン、日本で人気のあるマスターズは3位であった。

 それなのに「米ツアーに専念したい」といって、アメリカで戦っている松山英樹石川遼は2年続けて日本オープンに出場していない。今の若者には日本オープンは特別の試合ではなくなってしまっているのだ。

 もともと、日本オープンはもっと早い時期に開催されていたのを10月に変更したのは、欧米の選手も出場できるようにするためであった。ジャック・ニクラスにも出場を働きかけたことがあったのだが、ついに首をタテに振ってくれなかった。2グリーンのコースで開催しているからだといわれている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情