二軍は頼れず育成にも難あり ヤクルト「セ連覇」に課題山積

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「圧倒された感じだった。投打に素晴らしいチームだと思う」

 ヤクルトは29日のシリーズ第5戦で敗退が決定。真中監督が敵を称えた。

 これで来季がスタートするわけだが、リーグ連覇に向けての課題は戦力の底上げだ。

 ヤクルトは昨オフにFAで獲得した成瀬、大引が期待通りの活躍ができなかったこともあり、オフのFA補強は封印する方針。ドラフト、戦力外中心で新戦力を補うため、二軍を含めた「育成」がカギを握る。

 ただ、現状は厳しいといわざるを得ない。今季、一軍はリーグ優勝を果たしたものの、二軍は39勝64敗5分け。首位巨人と18ゲームの大差で最下位に沈んだ。チーム打率.246、チーム防御率4.45は断トツのリーグワースト。一軍への戦力供給源とはいかなかった。今季は新人も不発。2位右腕の風張、4位右腕の寺田が1試合に登板しただけだった。

「しかも、二軍は捕手が内野を守ったり、打撃投手の阿部を育成契約して守備につかせたりと、編成に大きな問題があった。選手からは『投手、野手ともに二軍首脳陣の指揮系統がきちんと機能していない』と不満の声も聞かれた。二軍は大幅に改善しないといけない」(ヤクルトOB)

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