前日も「調子いい」と豪語 ヤクルト山田“3連発”は感性の賜物

公開日: 更新日:

 劣勢ムードを一気に吹き飛ばした。

 27日の日本シリーズ第3戦。ヤクルト山田哲人(23)が、シリーズ史上初となる1試合3本塁打。3打席連発も70年の巨人長嶋茂雄以来の大記録で、チームをシリーズ初勝利に導いた。

「疲れてたのが、ぶっ飛びました。初めてなのでうれしい」とは試合後の本人。「しかし、ボールが飛びますね。クライマックスシリーズ(CS)と全然違う」と調子の良さをうかがわせた。とりわけ3打席目は、剛腕で鳴らす千賀の内角直球を左翼席に叩きこんだ。「(3-1の)打撃カウントだったので、ストレートに絞って1、2、3で思い切っていきました」と読みの鋭さも発揮した。

 山田は打席で感性を重視する。シリーズ開幕直前、「ビデオは見ても、打席に立った感覚が違うので、僕はあまりアテにしない。投手に対するイメージもない。ネクストに立った時に、初球を打つか打たないかは決める」と話していた。

 視力は左が0.4で右が0.7。右打者にとって、投手に近い左目の視力の低さは打撃にマイナスになるはずだが、本人は「ボールはぼやけるくらいがいい」と意に介さない。ハッキリとボールが見えないことでかえって感性と対応力が磨かれたのかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  2. 2

    巨人の“お家芸”今オフの「場当たり的補強」はフロント主導…来季もダメなら編成幹部の首が飛ぶ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  5. 5

    国民・玉木雄一郎代表の“不倫相手”元グラドルがSNS凍結? 観光大使を委嘱する行政担当者が「現在地」を答えた

  1. 6

    星野監督時代は「陣形」が存在、いまでは考えられない乱闘の内幕

  2. 7

    若林志穂さん「Nさん、早く捕まってください」と悲痛な叫び…直前に配信された対談動画に反応

  3. 8

    米倉涼子に降りかかった2度目の薬物疑惑…元交際相手逮捕も“尿検査シロ”で女優転身に成功した過去

  4. 9

    国民民主から維新に乗り換えた高市自民が「政治の安定」を掲げて「数合わせヤドカリ連立」を急ぐワケ

  5. 10

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで