著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

U-23決勝の日韓戦 国威発揚が当たり前の「代理戦争」だけはごめんだ

公開日: 更新日:

「永遠のライバル」にしちゃドーハのスタジアムは観客もまばら、大騒ぎしているのは本国から駆け付けた応援団が「和製オレオレ」と「テーハミンゴッ、どどんがどん」と火花を散らすのを中継で眺めつつ、なんだかなあ……極東の海峡を挟んだ隣国同士が、サッカーと関連付けて「慰安婦のおばあさんのために勝つ!」とか、「まだ言うかおまえら!」とか海峡を挟んで力み返って、気がつきゃテレビを見ているこちら側も「今のはきたねえだろ!」だの「なにやってんだ日本人!」だの引きずり込まれて、まるで憎悪を増幅し合う代理戦争に加担しているようないや~な気分になったぞ。

 どうもサッカーは国同士の怨念が出る競技だ。イングランドとアルゼンチンはいまだにフォークランド紛争を引きずっているという。

 こいつらにだけは負けたくない意識が野球まで伝播して、完勝の試合を素人でも分かるような采配ミスで落としたプレミア12の後、負けてたらただじゃ済まなかったろう。

「ここ一番で負ける軟弱な選手と監督」

「はしゃぎすぎて小久保の二の舞い手倉森」

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