「超変革」金本監督の足を引っ張ろうとOB連中“虎視眈々”

公開日: 更新日:

■気遣いを忘れなかった星野仙一

 監督を決めるのに、OB会にお伺いを立てるなど、一昔前の巨人を除けば他球団では聞いたことがない。にもかかわらずこんな珍事件が起きるのは、阪神という球団がフツーではないからである。

 例えば、阪神は昨秋、球団社長が南信男氏から四藤慶一郎氏に代わったが、南社長時代は先の総会にも出席していた有力OBに、監督人事を相談していた「前歴」がある。

 阪神には口うるさいOBが多く、そのOBを抱えるスポーツ紙などが、監督やコーチで入閣させようと暗躍してきた歴史がある。足を引っ張られた監督は1人や2人ではない。それを知っている星野元監督は、中日の監督を辞めて阪神に来た直後、OBたちへの気遣いを忘れなかった。

 ベテラン記者が言う。

「星野さんは右腕の島野(育夫)ヘッドや親友の田淵幸一打撃コーチを引き連れて、ミスタータイガースの藤村富美男さんと村山実さんの墓参りをした。前のOB会長の田宮謙次郎さん(故人)と当時の会長だった安藤統男さんにもわざわざ挨拶に行っただけでなく、OB会には、新コーチを全員出席させてバックアップをお願いした。阪神の監督はOBとマスコミを敵に回したらペナント争いに集中できないとはいえ、ここまでやる人はいません。星野さんと同じことを金本監督に求めても無理な話です」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々