後輩躍動にもひと役 早実清宮は“コーチ”もこなしフル回転

公開日: 更新日:

 早実の清宮幸太郎(2年)の夏が幕を開けた。10日、西東京大会2回戦の啓明学園戦に「3番・一塁」で出場。1点リードの三回、低めの変化球をすくい上げ、ライナーで右翼ポール際席に運んだ。1打席目はバットを振らずに四球。夏の初スイングが高校通算51号となった。

「カーブを狙っていたので、うまくさばけた。全然入るとは思わなくてフェンスにも届かないと思った。打球が見えなくて審判のジェスチャーで分かった。ボール球も見れたし、本塁打も出たんで上出来」と1本塁打2四球の活躍に笑顔を見せた。

 自分のことよりうれしいのが後輩の躍動だ。打者一巡となった三回。自身がストレートの四球で歩かされると、1年生で4番を張る野村が左翼席に3ランを叩き込んだ。一塁走者だった清宮は手を叩いて大喜び。

「確かに自分が打った時よりうれしいかもしれませんね。去年の自分より全然上。去年の4番(加藤)と比べて? 遜色ない。加藤さんに申し訳ないか」と後輩を持ち上げた。

「1打席目はガチガチだった」と言う野村が実力を発揮できるよう、一役買っていた。試合前のウオーミングアップから後輩に密着。「まだ慣れていないだろうから、こんな感じなんだよって教えてあげるというか、慣れてもらえばいいなと……」と手取り足取りまではいかなくても、的確な助言と気配りで“コーチ”ぶりを発揮していた。野村とは3、4番コンビを組み、相手投手の特徴や配球を指南することもあるようだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性