ハム連勝止めたオリ安達 “難病”でも休めないチーム事情

公開日: 更新日:

「とにかく必死でやりました。これからは自分たちが15連勝していきたいです」

 勝てばプロ野球史上51年ぶりの快挙だった日本ハムの16連勝を、攻守にわたる活躍で阻止したオリックス5年目の遊撃手・安達了一(28)がお立ち台でこう言った。

 打っては同点の七回2死三塁で、二遊間を破る決勝適時打。守っては九回1死一、二塁で西川の三遊間の当たりを横っ跳びで好捕。抜ければ同点というピンチを切り抜けるなど、再三の好守で勝利に貢献した。

 安達はキャンプ直前の今年1月、潰瘍性大腸炎で入院。安倍首相が患っているこの病気は、特定疾患に指定されている難病で完治することはないといわれる。オリックス担当記者の話。

「退院後も食事制限があるようで、疲れをためることも良くないといいます。なので体力が続かない。顔色が悪くなり、首の周りにできものができたこともあります。無理をさせられない首脳陣はキャンプで外野手の吉田雄人に遊撃の練習をさせたり、開幕後はルーキーの大城滉二や鈴木昂平らに守らせたけど、彼らと比べたら体調に不安のある安達の方が走攻守ともはるかに上。首脳陣は状態をみながら、休み休みでも使わざるを得ないのです」

 安達は難病を抱えていても当分、ゆっくりできそうもない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情