貧打解消の“切り札” 巨人補強リストに「オリ糸井」の名前

公開日: 更新日:

 今季開幕直後の3月28日に国内FA権を取得したオリックス糸井嘉男(34)は、公には自らの去就について言及していない。だが、親しい球界関係者には、「他球団に自分がどう見られているのか。興味はあります」と言っているという。

 12年オフに日本ハムからオリックスに移籍して4年目。チームの野手では35歳の小谷野に次ぐ年長選手で、昨季は「人生で初」という主将を任された。このチームで優勝したい、という気持ちがある一方、電撃トレードでオリックスに移ったという経緯から、「他球団の掛け値なしの評価を聞いてみたい」という気持ちがあるようなのだ。

 糸井は昨年、深刻な打撃不振に陥った。6年連続で続けていた打率3割を切り、・262、17本塁打、68打点と低迷。古傷の左ヒザの故障がその原因だった。

 今季はその不安が消え、ここまで・303、8本塁打、37打点と復活。自信を取り戻したことも、FA権行使を後押ししそうだ。

「糸井といえば、かねてメジャー志向が強いことで知られた選手。日本ハム時代の12年オフ、オリックス移籍後の14年にも入札制度による米球界挑戦を球団に直談判しています。来年オフには念願の海外FA権を取得できるものの、最近はメジャーのメの字も言わなくなった。今年7月で35歳になる糸井が海を渡るとすれば、37歳になる年です。さすがに年齢的に厳しい。メジャーは特に野手の年齢に関してはシビア。35歳を過ぎると条件がガタ落ちする。42歳のイチローは稀有な例であって、あの松井秀喜ですら35歳になった09年オフ、ワールドシリーズMVPに輝きながら、ヤンキースから再契約を見送られている。糸井もそういう状況を把握していますからね」(オリックス関係者)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性