男子100kg級・羽賀龍之介は銅 “内股”へのこだわり裏目

公開日: 更新日:

 だが、唯一無二の武器は当然、相手に研究、警戒される。世界選手権では6戦中4戦がポイント勝ちだった。この日は初戦となった2回戦こそ、左脚で相手を跳ね上げるきれいな内股で一本を取ったものの、続く3回戦では警戒する相手に技が決まらず、優勢勝ち。準々決勝に敗れて回った敗者復活戦でも、指導による優勢勝ちがやっとという内容だった。

 本来、相手を崩す多彩な足技を持ちながら、初の五輪という舞台で内股にこだわり過ぎたのが“敗因”だろう。開き直った3位決定戦でようやく本領を発揮したが、井上監督をして「王道を極めた男」と言わしめる重量級エースの初五輪は、消化不良のまま終わった。

▼男子100キロ級

▽2回戦
羽賀龍之介(内股2分29秒)ボロダフコ(ラトビア)
※羽賀は2回戦から出場

▽3回戦
羽賀龍之介(優勢)ブザカリニ(ブラジル)

▽準々決勝
クルパレク(チェコ)(優勢)羽賀龍之介

▽敗者復活戦
羽賀龍之介(優勢)グビニアシビリ(ジョージア)

▽3位決定戦
羽賀龍之介(三角絞め3分12秒)ブロシェンコ(ウクライナ)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞