ソフトB泣きっ面に蜂 15勝和田がCS1stステージ回避濃厚
弱り目にたたり目、一難去ってまた一難。いくら言葉を重ねても、今のソフトバンクを言い表すには不十分だ。
リーグ単独トップ15勝(5敗)の左腕エース・和田毅(35)がCSファーストステージを回避することが濃厚になった。29日、工藤監督は「今の感じでは難しい」と報道陣に説明。和田は23日に左ヒジ違和感で登録抹消後もチームに帯同しているが、状態は上がらず。10月8日からのファーストステージどころか、ファイナルステージでの登板も見通しが立たない。
ソフトバンクは日本ハムに最大11.5ゲーム差をつけながら、まさかのV逸。その上、ロッテに3勝1敗、日本ハムにも4勝1敗と相性の良いエースの離脱だ。日本シリーズ出場以前に、3位ロッテに返り討ちにされてもおかしくない。
「和田は成績もさることながら、投手陣の精神的支柱としても、存在感を発揮していた。若手がフォームの相談に来たらアドバイスをしてやり、負けが込んでいる時はプロのマジシャンをベンチ裏に呼んでナインをリラックスさせていた。ダメージは計り知れませんよ」(球団OB)
そういえば、ソフトバンクにはもう一人、メジャー帰りの先発投手がいた気がしたが、だからといって和田の代わりなど務まるはずもない。
まさに絶体絶命だ。