優勝の涙は嬉しさだけ? 日ハム4番中田「打点王」の価値

公開日: 更新日:

 優勝が決まった瞬間、目には光るものがあった。それは喜びと同時に、自分に対するふがいなさもあったのではないか。「周りの助けがあったからやってこれた」と試合後に語った日本ハムの4番・中田翔である。

 栗山監督は優勝インタビューで「レアードの本塁打、(中田)翔の打点、(西川)遥輝の足というのがチームの核になってくれた。そういう形が出たのはとてもよかった」と言った。

 今季の中田はここまでリーグトップの110打点をマークする一方で、打率.251、25本塁打はそれぞれ前年よりも数字を落としている。この日も、初回2死二塁の先制の好機に空振り三振に倒れるなど、4タコに終わった。

 得点圏打率.265は、優勝を争ったソフトバンクの4番内川(.300)、ロッテの4番デスパイネ(.325)と比較しても物足りない。それだけに球団内にはこんな声もある。

「中田が打って勝った試合もあるけれど、主に1~3番を打った選手の出塁率(大谷.416、陽.359、田中.361、西川.404)を考えれば、もっと打点を稼いでもいい。挙げた打点と同じくらいのチャンスを潰しているよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  2. 2

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 3

    彬子さま三笠宮家“新当主”で…麻生太郎氏が気を揉む実妹・信子さま「母娘の断絶」と「女性宮家問題」

  4. 4

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  5. 5

    ヤクルト池山新監督の「意外な評判」 二軍を率いて最下位、その手腕を不安視する声が少なくないが…

  1. 6

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  2. 7

    違法薬物で逮捕された元NHKアナ塚本堅一さんは、依存症予防教育アドバイザーとして再出発していた

  3. 8

    大麻所持の清水尋也、保釈後も広がる波紋…水面下で進む"芋づる式逮捕"に芸能界は戦々恐々

  4. 9

    “行間”を深読みできない人が急増中…「無言の帰宅」の意味、なぜ分からないのか

  5. 10

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発