工藤SBに“2年目の壁” パ大逆転劇の裏に監督の手綱さばき

公開日: 更新日:

 最大11.5ゲーム差をひっくり返し4年ぶりにパ・リーグを制した日本ハムと、豊富な戦力を抱えながら、それを許してしまったソフトバンク。両球団を分けたのは、指揮官のハンドリングという指摘がある。

 日ハムの栗山監督は「選手をキラキラさせたい」など、まるでファンタジーのようなセリフが多い。しかし、その信条は「選手第一」。これは指導者経験がないまま監督に就任した12年から、一貫して変わらない。

■「オレが責任を取る」

「栗山監督は常に選手最優先。どうすれば選手を気分よく働かせることができるか、選手の個性をいかに生かすかを考えている。だから、メディアに選手の悪口や愚痴は絶対に言わないし、身を挺しても選手を守ろうとする。シーズン中、抑えの増井を先発に配置転換したときも、リスクが高いという周囲の反対を押し切った。このままでは救援失敗が続いていた増井が潰れてしまうと判断したのでしょう。増井が先発として芽が出なかったら、今季の成績にかかわらず辞任する覚悟もあったそうです。かつて近藤が送球イップスで捕手失格の烙印を押されたときも、全責任はオレが取ると三塁手として起用して打撃を生かしたこともありました」(日本ハムOB)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手