中日・星野監督から“鬼説教” 食事中にチビりそうになった
「おい、門倉っ! ちょっと来い!」
星野仙一監督に宿舎の食堂に呼び出された。
「勝てる場面で簡単にマウンドを降りやがって!そんな根性じゃ、この世界で食っていけんぞ!」
中日2年目の1997年のことだ。甲子園での阪神戦に先発したボクの膝付近を打球が直撃したのは、中日がリードしている五回2死の場面。あと1人抑えれば勝利投手の権利が発生するところだった。
めちゃくちゃ痛くて、「もう無理です」と緊急降板。病院へ直行すると、検査の結果は、骨に異常はなく、「打撲」との診断だった。宿舎に戻ると、星野監督の鬼の説教が待っていた。
「骨が折れてないなら投げんかい! いや、骨が折れていたとしてもマウンドにしがみつけ。あと1人だろうが。痛いかゆいで、やすやすと他のやつにマウンドを譲るんじゃねえ。命がけでやらんかい。プロとはそういう世界なんや。分かったかっ!」
小便をチビりそうなくらいビビったボクは、肩をすぼめて「はい」と「すいません」を繰り返した。散々怒られた揚げ句、「よしっ、メシ食え」と言われたが、星野監督と向き合いながら、張り詰めた空気の中での食事が、喉を通るはずはなかった。


















