延長戦で決勝打も…鳥谷の“大仕事に”虎指揮官は心中複雑

公開日: 更新日:

 阪神フロントはとかく、人気と知名度を重視しがちだ。近年では15年に引退した関本(現評論家)がそうだった。力が衰えた晩年でさえ、生え抜きの人気選手のFA流出を嫌って3年契約を結び、「代打の神様」ともてはやした。

 鳥谷は昨季、打率・236と低迷。フルイニング記録も途切れた。それでも全試合に出場できたのは、2000安打が見えてきたことに加えて、歴代2位の連続試合出場記録を途切れさせるわけにはいかないという事情からだろう。

 そうやってベテランを優先すればするほど、若手の出番は減る。昨年ドラ1の大山も打撃を期待されながら、一塁、三塁、左翼とポジションをたらい回しにされている。本職は三塁だが、そこには鳥谷がいる。

 鳥谷の契約は丸々2年残っており、連続試合出場はこの日で「1861試合」。来季以降も、若手はこのベテランに出場機会を奪われるのだろう。金本監督の悩みは深くなる一方だ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産み落とされた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗