復帰戦は7四死球で緊急降板 阪神・藤浪は投手生命の危機

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 やはり“持病”は治っていなかった。

 制球難で二軍調整中だった阪神藤浪晋太郎(23)が2カ月半ぶりに登板。1点ビハインドの二回1死、相手投手の大瀬良を打席に迎えるとカウント1―1からの3球目がすっぽ抜けて左肩を直撃。あわや顔面死球かという投球に広島ベンチは肝を冷やした。

 四回2死にも、すっぽ抜けたカットボールが菊池の左肩に直撃。両軍が本塁付近に集まり騒然となった。

 さらに五回2死二、三塁の場面でも、カウント3―2から石原に投じたカットボールが頭部付近を通過。5つ目となるこの四球を出したところでベンチに下げられた。ちなみに、7四死球は全て右打者に与えたものだった。

 藤浪の死球で思い出すのは4月4日。この日と同じ京セラドーム大阪でのヤクルト戦で、畠山に頭部死球。起き上がった畠山が怒りをあらわにすると、両軍がベンチから飛び出し大乱闘となった。

 この試合9四死球と大乱調だった藤浪は、5月26日のDeNA戦で六回途中6安打4四球3失点で3敗目を喫し、この時点で36四死球はリーグワースト。呆れた金本監督はプロ5年目にして初の二軍落ちを命じたのだが、7月2日のウエスタン中日戦の五回にも、石垣へ投じた144キロの直球が頭部を直撃。コントロールを修正するはずだった二軍で、プロ初の危険球退場となった。

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