無死満塁からフォーク連投 広島は“今村劇場”で勝利しM1

公開日: 更新日:

 悲鳴が大歓声に変わった。

 広島が優勝マジックを1とした14日のDeNA戦。4―4の同点で迎えた八回に“今村劇場”の幕が開いた。

 この回からマウンドに上がった今村猛(26)がいきなり連打と四球で無死満塁の大ピンチを招く。胴上げを期待して球場に詰めかけた3万人超の広島ファンは天を仰いだが、ここからがスゴかった。

 開き直った今村が乙坂、後藤、倉本に「伝家の宝刀」フォークを連発。10球のうち決め球を7球投じて二ゴロ、三振、遊直に打ち取り、奇跡的に無失点で切り抜けた。

 今村は「ちょっとヒヤヒヤさせちゃいました」と振り返ったが、先月22日のDeNA戦ではそのフォークが裏目に出た。ロペス、宮崎に甘く入ったフォークを狙われ、連続アーチを浴びてサヨナラ負け。この日を境に抑えから中継ぎに“降格”した。当時、畝投手コーチはこう話していた。

「夏バテというのもある。体が前に突っ込んでしまうことも増えてきた。体だけじゃなくて、頭も少し休ませて冷静になってもらうためにも、中(継ぎ)でやってもらおうかなと思っています。抑えに戻すタイミング? それはまだちょっと決まっていない」

 今村はこの日がリーグ最多の66試合目の登板。昨季も67試合に投げ、スタミナには定評がある。危なっかしいところはあるが、目前に迫ったチーム37年ぶりとなるリーグ連覇の立役者のひとりには違いない。

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