幕内8人が同時休場 大相撲の異常事態を招いた“最大要因”

公開日: 更新日:

 巡業数や稽古不足なども故障者が続出する理由には違いないが、ある角界関係者は「最大の要因は11年の騒動で、八百長力士が大量に解雇されたことです」と言う。

「あれから本当に八百長がゼロになったかはともかく、激減したのは事実。最初から勝ち負けが決まっていれば、ケガをするような相撲にはなりませんからね。現在は体ばかりデカくなった力士たちが、ガチンコで土俵際の攻防を繰り広げている。無理な体勢で粘ったり、土俵下に転落して負傷するのも当然。巡業過多で足腰に疲労がたまっている上に、15日間の真剣勝負を年6場所もやるのだからなおさらです」

 大相撲における八百長の歴史は古く、1957(昭和32)年には国会でも問題視され、現役力士が参考人として招致されたこともある。当時は「コンニチハ相撲」という八百長の隠語も世間に知れ渡っていた。

 星の貸し借りなどの八百長相撲が消えたことでケガ人が急増とは、皮肉な話である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気