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琴欧洲勝紀大相撲元大関

本名は安藤カロヤン。帰化前の本名はカロヤン・ステファノフ・マハリャノフ。1983年2月、旧ブルガリア人民共和国出身。佐渡ケ嶽部屋に入門し、2004年9月場所で新入幕。06年1月場所から大関に昇進し、08年5月場所で初優勝を果たした。14年に引退した後は佐渡ケ嶽部屋の部屋付親方を務めていた。幕内通算466勝322敗63休。大関在位47場所は歴代4位。現役時代は202センチ、157キロの巨躯で、右四つ、上手投げを得意とした。

「相撲は大関 師匠は序ノ口」 独立費用は1000万円以上

公開日: 更新日:

「部屋を創設する費用は自分の貯金を取り崩した」

 欧州出身初の親方として、今年4月に独立した元大関琴欧洲こと鳴戸親方(34)。引退後は佐渡ケ嶽部屋の部屋付親方だったが、いまや一国一城の主となった。鳴戸親方自身は「僕やおかみはまだまだ新米、序ノ口です」と笑う。部屋の運営、弟子の指導など、どんな苦労があるのか。

 東京スカイツリーに隣接する押上駅から徒歩7、8分、墨田区横川に鳴戸部屋はある。約50坪の面積で、1階に土俵があり、2階は弟子や親方の部屋となっている。弟子は4人。関取はまだおらず、序二段の欧翔山が最高位だ。

「ここは賃貸なんです。もともとはお菓子工場だったみたいで、その後は貸倉庫になっていた。そこから住みやすいようにするのは大変でしたよ。去年12月に契約して、図面を引いて……。工事期間は2、3カ月くらい。初めは何もなかった。玄関もなく、シャッターだけでした(笑い)。ほら、その壁を見てくださいよ」

 鳴戸親方の言葉に視線を向けると、いかにも倉庫然とした鉄の壁が剥き出しになっている。

「部屋をつくるのに何が必要かもわからなかった。とりあえず、土俵、ちゃんこを作る炊事場、お風呂、トイレは絶対に必要。そこにエアコンや冷蔵庫を設置した。それくらい、最初は何もなかったんですよ。本当にここでいいのかな? というくらい(笑い)。座敷も後からつくったんです。最初はイスとテーブルでちゃんこを食べようと思ったんですけど……」

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