ゲレーロに守備不安 巨人の来季成績は陽岱鋼の「足」次第

公開日: 更新日:

 この男の「足」が来季のカギを握る――。18日に現状維持の3億円で契約更改交渉を終えた巨人陽岱鋼外野手(30)のことだ。

 日本ハム時代の13年に47盗塁でタイトルを取った俊足ながら、今季はわずか4盗塁。本人は「寂しいですよね」と苦笑いする。今季は下半身の故障で出遅れたため、復帰後も全力疾走しない場面があった。「来季は(盗塁数)チームトップを取りたい」と目標にするが、同じ「足」でも、高橋由伸監督からは盗塁以上に求められるものがあるという。

「新助っ人のゲレーロは、中日では三塁でスタートを切りながら、グラブさばきにもスローイングにも難ありということで、すぐにクビになって左翼へ回った。ここでも守備範囲の狭さが問題になったものの、隣の中堅には俊足でゴールデングラブ賞の常連・大島がいたから、左中間の打球をかなり深追いしてカバーしていた。巨人で『お隣さん』になる中堅の陽には、左翼に入ることが濃厚な新助っ人のカバーが期待されています」(球界関係者)

 巨人の三塁コーチを務める大西外野守備走塁コーチは、中日戦で左翼のゲレーロへ打球が飛ぶと、迷わず二塁走者を本塁へ突入させた。弱肩、鈍足は周知の事実。陽は「ゲレーロは守備範囲が狭い? いやいや、まあプロですからねえ……。チームメートになるわけだし、あんまりそこはねえ……」と言葉を選ぶが、問題は陽の「両足」の状態だ。盗塁王を獲得した13年以降、14年に左膝、15年に右太ももを故障して離脱しているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 5

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言