悪いのはハリルだけか 監督解任劇の裏に潜む私怨と巨悪

公開日: 更新日:

 それでも「ベルギー遠征前からも信頼関係が揺らいでいた。技術委員長だった西野さんにも責任があるのでは?」と報道陣から厳しい質問が飛ぶと、「(昨年12月16日のE―1選手権)韓国戦に大敗した後も多くの議論をし、そこでも代えるリスクと、本当に代えるとしたら誰がいいんだと議論をした。西野さんはハリルホジッチ監督を最後までサポートした。技術委員長として、代表チームをサポートしてくれていた。サポートすることを最後までやってくれていたから、私は西野さんを選んだ」とかばい続けた。

 自身の立場については「ここまでになった責任はあるかもしれない」と言いながらも、「放置してそのまま責任がなくなるかというとそうではない。日本サッカーの発展を第一に考えないといけない。W杯で勝つ可能性を数パーセントでも上げたい。むざむざ、この状況を見ているわけにはいかなかった。この状況を打破するために決断をした」と最後まで自身の正当性を主張した。

 この日の会見でそんな田嶋会長を「いかに技術委員会が機能していないかが分かった。日本は(W杯本大会で)ベスト16がノルマになると思うが、それが達成できなかった場合、会長は責任をどう取るつもりか?」とただした、元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」