秋のドラフト上位候補“金の卵” 掛け値なしのスカウト評価

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 他にセンバツで目立った選手はいるか。

「遊撃手では延岡学園の小幡竜平、明秀日立の増田陸。小幡はセンスがあって、増田は守備がいい。2人は甲子園で株を上げた。日大三の日置航は増田と逆で、打撃はいいが遊撃の守備はいまひとつ。智弁和歌山の三塁手・林晃汰はバットを強く振れる体の強さがある。明徳義塾の市川悠太投手は横手投げで完成度が高い。現段階では3位以下ですが、夏までにどうなるか」(パ・スカウト)

 センバツ組では他に大阪桐蔭の柿木蓮、横川凱の投手陣。東海大相模の森下翔太外野手、明秀日立の芳賀大成内野手らが候補。

「二刀流」で話題になった中央学院のエースで主砲の大谷拓海投手は「野手の方がいいが、現時点では当落線上」(セの別のスカウト)という。

■「梅津は大谷タイプ」

 今年は大学生投手が豊作。東洋大には梅津晃大(仙台育英)、上茶谷大河(京都学園)、甲斐野央(東洋大姫路)と1位候補3人衆がいる。

「全体の1番人気は梅津になるとみています。187センチの長身で投げっぷりがいい本格派。体に巻きつくような腕の振りで最速153キロ。ソフトバンク田中正義やエンゼルスの大谷タイプですね。発展途上でまだ完成していないところも魅力。1位で複数が競合すると思います。上茶谷はスリークオーターからの151キロ。球持ちが良くて変化球でもストライクが取れる。特にフォークがいい。157キロ右腕の甲斐野は抑え。投げるのは終盤の短いイニングのため、常時150キロ前後が出て、球にキレがある。3人とも1位候補です」(パの関東地区担当スカウト)

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