昨夏V花咲徳栄が初公式戦 ドラフト候補・野村の評価急上昇
昨夏甲子園優勝の花咲徳栄が27日、春の埼玉県大会2回戦を戦った。
昨秋の関東大会以来となる公式戦に、ネット裏には10球団のスカウトが集結。お目当てはドラフト候補で通算48本塁打の野村佑希内野手(3年)だ。
「4番・三塁」で先発し、2安打2打点。七回2死満塁で右越え2点二塁打を放ち、貴重な追加点を叩き出した。最終年を主将として迎えている。試合は川越東に1点差の辛勝。「プレッシャーは仕方ない。その中で自分たちの野球ができるように」と話した。
昨年までは外野手だったが、オフに三塁へコンバートされた。視察したスカウトは「評価が高いのは打撃」とこう続ける。
「今年の高校生上位候補を見ても、大阪桐蔭の根尾、藤原、報徳学園の小園ら、最近の注目選手は左打者ばかりに偏っているんです。右投げ右打ちで長距離打者と限定すると、かなり貴重な存在。関東では一番じゃないですか。野村は投手をやっても140キロ台半ばが出るように肩も強い。夏の甲子園は外野手だったけど、内野も守れれば幅が広がって評価も上がる。現段階では3位クラスですが、夏までに上がってくる可能性は十分あります」
今春のセンバツ出場は逃したが、連覇を狙う今夏の100回記念大会を前に、ドラフト候補が力を発揮し始めた。