11Kに隠されたアキレス腱 大谷の“160km棒球”が狙われる

公開日: 更新日:

「ストレート(フォーシーム)で封じ、変化球を振らせていた。その結果、三振が多くなった」

 ツインズのモリター監督がこう言った。

 エンゼルスの大谷翔平(23)が、13日(日本時間14日)のツインズ戦に先発、6回3分の1を投げて11奪三振をマークしたことに関してだ。

 この日の11奪三振によって、メジャーデビューからの6試合で奪った三振は43に。これは62年に当時25歳でデビューしたボー・べリンスキーの38奪三振を上回るチーム新記録。大谷はまだ規定投球回数に達していないものの、9回あたりの三振数を示す奪三振率11・85はメジャー5番目の数字になる。

 奪三振数の多さが全米で注目される一方で、しかし、モロさも改めて浮き彫りになった。「ストレートで封じ、変化球を振らせた」とモリター監督が言うように、大谷が空振りを奪ったのはほとんどが変化球。この日の11三振のうち9個は変化球によるもの。19個の空振りのうち実に16個は変化球で、ストレートは3個しかない。大谷は160キロ超のストレートが最大の武器のようにいわれるが、どれだけ速くても当てられているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性