悠々自適の雲隠れ 日大・内田前監督に高級ホテル“潜伏”情報

公開日: 更新日:

 都内の病院に入院しているといいながら、実は高級ホテルに連泊していたとすれば、体調不良を理由に病院に逃げ込む悪徳政治家も顔負け。28日午後、真偽を確かめるため日大広報部に電話をかけたが、まったくつながらなかった。

 そもそも今回の事件は、日大が初期対応を誤ったことが問題を大きくした。その最たるものが、内田前監督の遅すぎた「登場」だろう。

 関学大との定期戦で、日大の宮川選手が悪質なタックルで相手選手を負傷させたのが今月6日。内田前監督が公の場に姿を見せたのはそれから13日後の19日。殺人タックルの衝撃映像がテレビで何度も流され、林文科相が「(あの反則は)看過できない非常に危険な行為」と述べ、対応を示した翌日のことだった。その日、内田前監督は関学大を訪れ、鳥内監督らに謝罪し、大阪・伊丹空港で「一連の問題は全て私の責任」と辞任を表明したが、アメフト部の責任者がここまで姿を見せなかったことに苛立つ報道陣も少なくなかった。

 その後、不慣れな司会者が仕切った緊急記者会見でも、内田前監督、井上前コーチの発言と、前日の宮川選手の「告発」とは大きな食い違いを見せた。それは、選手を守るべき監督、コーチの最悪の姿だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • その他のアクセスランキング

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  3. 3

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  4. 4

    【徹底分析】2027年ラグビーW杯組み合わせ決定 日本悲願の「8強入り」をプロが占った

  5. 5

    カーリング「ロコ・ソラーレ」代表落ちでも大人気!《SNSの投稿はまるでアイドル》の指摘も

  1. 6

    マラソン大迫傑を快速にするチャイナマネーパワー…日本記録“1秒更新”に「ボーナス狙い」の声も

  2. 7

    広陵高の暴力問題が話題だが…私は世羅高3年で主将になって、陸上部に蔓延する悪習を全て撤廃した

  3. 8

    私には女子陸上界の構造改革という壮大な夢がある…「ずっと続けたい」と思わせる魅力ある場所へ

  4. 9

    ロコ吉田知那美が初代アジア主将に選出も…カーリング世界初のプロリーグ参加に高すぎるハードル

  5. 10

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」