告訴状受理 警視庁の標的は日大アメフト部の“日常的暴力”

公開日: 更新日:

「今回のように実行した者を除く告訴状の受理は、まれなケースであると思われます」

 日大アメフト部員の悪質タックル問題で、被害者の父親が、内田正人前監督と井上奨前コーチの2人について傷害容疑の告訴状を警視庁調布署に提出。受理されたことを受けて、1日にフェイスブックにこう投稿した。

 関東学生アメフト連盟はくだんのタックルを、内田前監督と井上前コーチの指示と認定。2人を罰則規定で最も重い永久追放に相当する除名処分にした。タックルを浴びせた本人以上に、指示した首脳陣の責任は重いという判断だ。被害者の父親もそう受け止めているからこそ、あえてタックルした選手を外して告訴したのだ。

 すでに提出されている被害届が被害事実の申告なのに対し、刑事告訴は処罰まで求める手続き。それが受理されたのは、捜査義務が生じることを意味する。

 実際、警視庁の捜査員が日大施設を訪れ、日大関係者からの聞き取りを実施。今後、捜査を本格化させる見通しだ。

 とはいえ、被害選手の父親が投稿しているように、タックルした本人を除いた告訴が受理されることが「まれ」なら、大学体育会の試合中のプレーが捜査対象になるのもレアケース。それだけに警視庁の捜査はくだんのタックルにとどまらないどころか、“本丸”は別にあるともっぱらだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも