スイス“優勝請負人”主将 痛恨のイエローで次戦出場できず
スイスが苦しみながらも決勝トーナメント進出を決めた。すでに2敗を喫して1次リーグ敗退が決まっていたコスタリカとの対戦だったが、“引き分けでも勝ち抜け”という条件が選手の動きを硬くさせた。序盤からミスが相次ぎ、一方的に攻められる展開が続いた。
そんなスイスを救ったのが、キャプテンを務める右サイドバックのDFリヒトシュタイナー(34=ユベントス)だった。前半31分、中央のMFシャキリからのパスを右サイドを駆け上がって受けると、ゴール前に完璧なクロスボールを上げる。左サイドのFWエンボロがゴール前に頭で折り返し、中央に走り込んだMFジェマイリがゴールに蹴り込んで先制点を挙げた。
後半に入ってコスタリカに追いつかれたものの、39分にFWドルミッチのゴールで勝ち越し。後半アディショナルタイムにPKを与えて再び追いつかれたが、そのまま2―2で終了。勝ち点を5としたスイスが、E組2位で1次リーグ突破を決めた。
決勝トーナメント1回戦はF組を1位通過したスウェーデンとの対戦だが、スイスは厳しい戦いを強いられそうだ。コスタリカ戦で、リヒトシュタイナーが通算2枚目のイエローカードをもらい、出場できないのだ。