宮崎に行った部長は選手の性格や人間性をチェックしている

公開日: 更新日:

 あれは7、8年前だったかな。

 東北出身の高校生で、ストレートの球速は140キロ超。スライダーのキレも申し分ない。素質はバツグンの右腕を同僚が見つけてきて、ドラフトで下位指名した。

 1年目のキャンプでこの高校生を見たデータおたくのエラいさんなんか「この子は楽しみですね。残した数字も秀逸ですし。体力がついてくる2年目あたりには出てくるんじゃないですか?」って、ニコニコしながらコーチに話し掛けてたっけ。

 ところが、2年たっても3年たってもいい評判を聞かない。担当のスカウトに聞いたら、東北弁が強くてなかなか寮生活になじめない、同期の輪に入っていけないというんだな。3年目くらいにようやく、プロの世界に慣れてきたっていうけど、やっとスタートラインに立ったようなものだからね。結果は推して知るべしさ。もちろん個人差はあるにせよ、「得てして東北出身の選手は性格をよく調べろ!」って、部長もよく言ってたっけ。

 で、金足農の吉田輝星だ。秋田で生まれ育ち、地元出身の選手たちと一緒に夏の甲子園で大活躍した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾