評論家・大宅映子さん<1>ゴルフは不公平さ受入れる人生修養

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 私がなぜゴルフにハマったか。それは、ゴルフがあまりにも理不尽なゲームだから。初めてゴルフをしたのは、確か大学時代です。

 今はもうありませんが、東京プリンスホテルの隣にあった、芝ゴルフ練習場に行ったのが最初です。

 お友達数人と、「ゴルフなるものをやってみよう」とチャレンジしてみたんですが、このときは教えてくれる人がいなかった。ただひたすら、地べたにあるボールを上げようとしていました。

 すくい打ちになっているから当たらないんです。

 上手な人が、上から潰してボールを上げているなんて、夢にも思わなかった。始めるときには、ちゃんといい先生につかないとダメですね。

 そのとき一緒に練習したお友達の中に、お父さんがゴルフにハマって、本まで出した方がいたんです。私もその本をいただいたんで、父(大宅壮一氏)に見せたんですが「これだけ文章がうまくて、ゴルフもうまいんじゃ、仕事はできないな」と言ってました(笑い)。

 それから23歳で結婚して、ハーフのセットを買ったんです。クラブの名前が「チック・チン」(陳清水プロモデル)。

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