評論家・大宅映子さん<1>ゴルフは不公平さ受入れる人生修養

公開日: 更新日:

 試合でも午前中回っている人は土砂降りの雨だったのに、午後回る人はピーカンだったり。一緒に回っている人が打っている時はフォロー風だったのに、自分の時は逆になったり。

 でも、その不公平さ感がいいんです。日本人の考え方にみんな平等じゃないと、というのがありますが、人生はそんなもんじゃない。みんな顔も違うし、性格も違う。不公平なことがたくさんあって、それを乗り越えてこそ、豊かな人生と言えるわけで。

 300ヤード飛ばすのも1打なら、1センチのパットも同じ1打。全く違う種類のゲームがあって、両方の課題をクリアしなきゃいけない。

 不公平さを受け入れる。ゴルフは人生修養の場だと思うんです。それでも一日1発、いい当たりが出ればすごく気持ちいいんですよね。

 ゴルフが持つ不公平さ感は、今の日本に必要なんです。

 次回は私のゴルフの師匠、神津善行さんとのエピソードや、安井かずみ、森瑤子とのゴルフ交遊録をお届けします。 

(取材・構成=日本ゴルフジャーナリスト協会会長代行・小川朗)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴