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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

「先駆者が少なかった」本田が豪州を新天地に選んだ理由

公開日: 更新日:

 10月20日の今季開幕戦のメルボルンダービーで豪州Aリーグでの新たな一歩を踏み出した本田圭佑(メルボルン・ビクトリーFC)。7月2日のロシアW杯ベルギー戦を最後にピッチから離れている間、カンボジア代表の事実上の監督就任、ウィル・スミスとの投資ファンド立ち上げなど副業の話題が先行して「本業は大丈夫か?」といぶかしがる関係者も少なくなかった。が、「持ってる男」は新天地デビュー戦でいきなり先制弾をゲット。背番号4は死んではいなかった……。豪州に飛んで精力的な取材を敢行した。

 昨季在籍したメキシコ1部パチューカに続いて<移籍後初陣ゴール>を飾った2日後の22日朝。

 本田は、業務提携先の帝京大から派遣されたトレーナーとともにメルボルンVの本拠地・AAMIパーク隣のグラウンドにいた。丸々1日のオフを挟んで同日は筋トレ、プール調整など室内練習のみの予定だったが、プロ意識の高い本田は真剣な表情でストレッチやランニングを約30分こなした。翌23日の練習もサッカーバレーなど軽い内容にとどまったが、目に付いたのは元豪州代表のマスカット監督以上に本田が、指示を出していたことである。たとえ遊びのゲームでも勝負に強くこだわり、負けたら凄まじい悔しがり方を見せる。「サッカーは一挙手一投足、細部にこだわらないといけない」という姿勢を前面に押し出した。

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