著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

今年も何も変わらない…阪神の“テンプレ的”キャンプ情報

公開日: 更新日:

 いよいよプロ野球の春季キャンプが一斉にスタートした。私がひいきにしている阪神タイガースは今年も沖縄県の宜野座村に野球漬けの毎日を過ごす。2月とはいえ、日中の気温は20度を超えているという。練習環境としては最高だろう。

 この時期、関西のマスメディアは阪神情報で盛りだくさんとなる。スポーツ紙は虎戦士の動向が大部分を占め、テレビやラジオでもキャンプリポートが連日のように放送される。しかも、このテレビとは関西においては地上波のことだ。平日の昼帯や夕方に6チャンや8チャンなどで放送されている情報バラエティー番組の中に阪神コーナーが設けられ、吉本の芸人なんかが「虎戦士の誰それはどうこう」と笑い交じりに伝えてくれる。

 関西ではこういう光景が今も日常的なわけだから、巷でよく言う「地上波テレビの野球離れ」なんてものは眉唾ものの俗説に過ぎないと思えてくる。同じく他の地方球団もその地域の地上波放送局と密な関係であることを考えると、前述の「野球離れ」とは“東京ローカル”の話なのではないか。東京ローカルを無理に全国ネット化するから視聴率が取れないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性