5万人殺到で大混乱 広島人気の“急過熱”にダフ屋もお手上げ

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■転売対策も追いつかず

 他球団では、例えば昨季リーグ覇者の西武は昨年11月、CSチケットを営利目的で転売したファンクラブ会員約60人を退会処分。今年からはチケット購入と発券の際に身分証明書の提示を強化させている。チケットが取りづらいといわれるDeNAは、昨年12月から東京五輪を前に施行された転売防止法に反応。転売行為の取り締まり強化と、適正な二次流通マーケットの設置検討を発表した。日本ハムも昨年11月にスポーツ業界初となるLINEチケットサービス導入を発表。ファンフェスタのチケット販売から採用され、「公式リセール機能」で再販売ができる一方、電子チケットによる完結で転売対策を取っている。

 だが、広島の場合、想定を超えるスピードで人気が過熱。主催試合の入場者数は4年連続で200万人を超え、昨季は史上最多223万人を突破した。昨季は3連覇を果たした常勝球団も、遡れば1992年から2015年までの24年間は優勝から遠ざかり、03、04年には12球団で唯一、100万人割れ。空席が目立ち、ダフ屋にさえ見放されていた。要するに、対策が追いつかないほどの速度で支持率を上げたということだろう。

 今回の騒動でいよいよ広島戦チケットのプラチナ化が進みそうだ。

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