序盤でもう2敗…貴景勝が目指す「大関とり」本当のノルマ

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 まだ予断は許さない。

 15日、大関とりを目指す貴景勝が巨漢・魁聖を送り出しで下し、4勝目を挙げた。貴景勝はここ2場所で24勝をマーク。大関昇進は「3場所33勝」が目安で今場所のノルマは9勝だが、昇進直前の場所が1ケタ勝利では印象が悪く、最低でも10勝は欲しい。11勝ならほぼ確実、というのが角界関係者の見立てだ。

 ところが、序盤に2敗を喫したことで、黄信号がともった。中盤以降に2横綱3大関との対戦がある。「残り9戦で6勝(3敗)」は簡単な数字ではない。

 とはいえ、あせりは禁物。場所前、阿武松審判部長は今場所の大関とりについて、「勝ち星より内容が大事。激しい突き押しの正攻法の相撲を見せてほしい」と話していた。押し相撲の力士は気合や根性の精神論もバカにできない。5日目は玉鷲を真っ向勝負の押し相撲で攻めるも、粘られて最後は自身が押し出された。気迫負けしたといっていい。

 この先、少々負けが込んだとしても、星数に関係なく突いて突いて押しまくること。それができなければ、大関とりは霧消する。

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