大谷はFA権取得前に放出か トラウト472億円契約延長の波紋

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■大型契約の余裕なし

 ここ数年、スター選手は年俸調停の権利を得ると、大型契約を交わす傾向にある。今年2月にフィリーズと13年3億3000万ドル(約363億円)で契約したハーパー外野手(26)はデビューから3年目を終えた14年オフに2年750万ドル(約8億2500万円)で合意。FA権取得前の昨季の年俸は2165万ドル(約23億8000万円)だった。

「大谷が今季、打者として結果を残し、来季は二刀流として完全復活すれば、少なくとも10年総額300億円規模の契約を手にするだけの価値はあります。大谷の力量、集客力を考慮すれば、エンゼルスはトラウト並みの超破格契約で囲い込みたいはずですが、球団の予算規模を考慮すると決して現実的ではありません。今後、本気で優勝を狙うにはエース級と守護神の補強が不可欠で、マイナーには有望な若手がいないため投手陣の整備に莫大な資金がかかります。トラウトに加えて大谷とも大型契約を結ぶのは考えにくい」(スポーツライター・友成那智氏)

 トラウトの契約は、他のスター選手と異なり、途中で契約破棄(オプトアウト)する権利はなく、29球団へのトレード拒否条項もある。本人が生涯エンゼルスと公言している以上、資金面の理由で手放すとすれば、大谷の方になる。

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