全仏準決勝ナダル戦 フェデラーはどう戦うべきなのか?

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 錦織の活躍でテニスを見るようになったファンは、錦織が敗退するとそれ以後の試合は興味なしかもしれない。しかし、日本時間7日夜に行われる予定の全仏男子シングルス準決勝のナダル(33=世界2位)対フェデラー(37=同3位)戦は、きっと感動するはずだ。スポーツ心理学者で、テニスの全日本選手権にも出場経験がある児玉光雄氏がこう言う。

「2005年に全仏に初出場で初優勝したナダルはこれまで、この大会は通算91勝2敗で優勝11回。圧倒的な強さを誇る。シューズが滑るクレー(赤土)コートは球足が減速する。スタミナがあり守備範囲も広いナダルにとってはまさに庭です。運動量の多さでラリー戦に持ち込み、全身を使った強打のフォアハンドでウイナーを決める。ほとんどの選手は途中で根負けする。一方、欠点がないオールラウンダーのフェデラーは、全仏に限ればナダルに5戦全敗ですが、4大大会通算20勝の百戦練磨です。辛抱強くラリーを続けるのはもちろんのこと、ベースラインギリギリへ深いボールを返し、時にドロップショットを決めたい。頭脳戦となる準決勝は、世界のトップ2人が放つショットのスピードや正確性、コースへの打ち分けとともに、劣勢時におけるフェデラーの作戦は見ものです」

 この試合を見れば、錦織がなぜ4大大会で勝てないのか、にわかファンにもその理由がよくわかるはずだ。

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