西武山川13戦ぶり28号「不調の原因は落合」の雑音消せたか

公開日: 更新日:

 やっと、出た。

 8日のソフトバンク戦の六回に西武山川穂高(27)が、13試合58打席ぶりとなる28号ソロ本塁打。「打てて良かったです!」の言葉に実感がこもった。

 5月中旬までは「シーズン66発ペース!」とスポーツ紙を騒がせる勢いで本塁打を量産していたが、交流戦の途中から下降線。リーグ戦再開後は前日7日まで30打数3安打の打率1割、本塁打は6月20日の中日戦を最後に出ていなかった。

「スランプの裏で、原因は落合さんではないか、と囁かれていました」

 とは、さるマスコミ関係者である。

「山川は、7日に放送されたNHKの『サンデースポーツ2020』で落合博満元中日監督と初対談。山川が30もの質問事項をノートに書いて臨んだ収録は実に3時間に及んだそうです。山川の質問に落合さんが答える形で進んだ放送では、落合さんが山川に『素振りしてみな』と実際にスイングをさせ、『すげえな、よくそんな打ち方で打つな。オレ、その打ち方だったら、(ホームランを)10本打てない、オレだったら』とダメ出しするシーンもあった。その後、自らバットを持ってスイングし、軌道を実演して見せていましたが、シーズン中に、打撃フォームという極めてナーバスな部分に切り込むなんて落合さんにしかできない、というか、やらないでしょ。選手を悩ませることになりかねませんから。真面目な山川ならなおさらです」(前出のマスコミ関係者)

 対談は、「史上最多3度の三冠王」を尊敬する山川たっての希望で実現したというから、山川からしてみれば、「スランプの原因は落合」と言われるのは本意ではないだろう。この日の28号がスランプ脱出のきっかけになれば、余計な雑音を消すことにもなる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 3

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  4. 4

    ソフトB“二軍の帝王”砂川リチャードが一軍で打てない根本原因…師匠・山川穂高が喝破

  5. 5

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 10

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  2. 2

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  3. 3

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 4

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 5

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  1. 6

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  2. 7

    豊作だった秋ドラマ!「続編」を期待したい6作 「ザ・トラベルナース」はドクターXに続く看板になる

  3. 8

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  4. 9

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  5. 10

    中山美穂さんが「愛し愛された」理由…和田アキ子、田原俊彦、芸能リポーターら数々証言