ラグビーで他者との関係性をうまく構築できるようになった

公開日: 更新日:

 高校進学後もラグビーに熱中しました。僕が通っていた城北高校は、3年生の春に部活を辞めるのが慣例だったこともあり、強豪とはいえませんでしたが、春の新人戦で準優勝を果たして徳島代表として四国大会に出場しました。すると、その大会でのプレーが評価され、高校日本代表の豪州遠征メンバーの選考合宿に呼ばれました。

 運良く代表に選ばれたのですが、高校の体育教官室で先生から「おまえを連れていくって言ってたぞ!」と聞かされたのが、それまでの人生の中で最もうれしかった瞬間でした。

 初めて桜のジャージーを着て参加した豪州遠征。今でも忘れられない思い出があります。

 試合前のロッカールームで当時、高校日本代表のコーチを務めていた山口良治先生から、「みんな! 手をつなげ! おまえたちのお父さん、お母さん、学校の先生、ラグビー協会の方々、みんなが勝った! という知らせを待っているぞ!」という言葉をかけられた時、僕は生まれて初めて涙をぼろぼろ流し、心地良い高揚感に包まれながらグラウンドに飛び出したものです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い