ラグビーに国内プロリーグ構想 成否は日本代表の成績次第

公開日: 更新日:

 日本ラグビー協会の清宮克幸副会長(52)が大胆構想をぶち上げた。

 28日、東京都内で行われたシンポジウムに出席し、「日本ラグビーを変えるためには、プロ化しかない」と、2021年秋のスタートを目標に国内プロリーグを発足させると発表したのだ。

 16チームで覇権を争う現行のトップリーグ(TL)を廃止し、9月開幕のW杯日本大会の開催12都市を本拠地とするプロリーグを新設。参加チームはTLからの移行と新規参入を想定しているとした。

 すでにTL各チームには説明済みで「大賛成というチームも6から8くらいある」と言った清宮副会長は、「トップ選手の年俸は1億円を超えたい。子どもたちが憧れる職業にしたい」と力強く語ったが、実現するもしないも、W杯での日本代表次第だろう。

 TLはチケット販売が伸び悩み、多くのチームが収益を確保できていないのが現状。ラグビー協会も今年度予算が赤字見込みだという。

 プロ化によって「負のスパイラルを断ち切る」と言うが、W杯で日本代表が予選敗退すれば、ファンの期待も一気にしぼむ。

 前回のW杯で強豪・南アを相手に大番狂わせを演じても、TLへの経済波及は一時的なものにとどまった。

 ラグビー界の革命児は祈る思いでW杯日本代表の試合を見ることになりそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」